CCTVカメラ等を用いた河川水位観測システム〔Dr.i-sensor®〕
(NETIS登録番号:QS-130035-A)
既存のCCTVカメラの有効活用により、上流から下流まで空間的に密な水位測定を可能とし、
より高度な洪水予測・河川管理に役立ちます。
- 防災・環境・建設システム開発
本システムは、CCTVカメラ等で撮影した映像から水位観測が可能となるシステムです。水位観測は橋脚や護岸、水門等の構造物に接した水面の標高を画像輝度の違いから自動判別するもので、構造物へのマーキングや量水標等の特別な設備を河川内に設置することなく、非接触で水面位置を抽出可能です。
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- 既存のネットワークおよびカメラ設備がそのまま利用できます。
- 高感度CCTVカメラを利用し、構造物が視認できれば夜間の測定も可能です。
画像情報の定量化
- 視覚的な情報に加えて水位を数値として計測できます。
- 画像から水位の自動監視に役立てることができます。
縦断的情報の把握
- 上流から下流まで多くの地点のカメラを利用できます。
過去映像の利用
- リアルタイム、ノンリアルタイムどちらでも計測が可能です。
非接触型測器
- 高水位による水没や流下物との衝突で測器を破損する心配がありません。
計測精度
- 本システムは「河川砂防技術基準・調査編」に示される水位計の一手法です。当社の実証実験ではテレメータ水位計との差は、昼間で平均3㎝、夜間で平均5㎝です。
- 現地調査
カメラとの距離や方向、高さ等から対象構造物と水面の視認性について確認します。 - 事務所のシステム構成の把握
事務所の映像伝送システムを調査し、映像系の配信経路、ネットワーク構成、映像フォーマット、取得方法等を把握します。 - カメラ画角の設定
水位抽出が最適に行えるよう、対象構造物の撮影範囲を事務所のモニタを利用し画角設定します。 - 構造物の測量
対象構造物の測量を行います。なお測量時は事務所のモニタを同時に確認しながら実施します。 - システム調整・DB設定
対象構造物に水面が接した箇所の輝度分布値から水位を計測できるようにシステム設定を行います。あわせて所定の水位計測データを本システム内に蓄積できるように設定します。 - 水位観測システム作成
観測した水位データが、システム上で表示可能となるように表示用画面等を作成します。