平成28年度 駿河蒲原海岸海辺現地調査(魚介類)業務

  • 駿河・蒲原(かんばら)海岸は、わが国の領海のうちで一番深い駿河湾に面した海岸です。昭和期の台風による大災害を機に、有脚式離岸堤の設置が全国に先駆けて進められています。
    防御、環境、利用の調和のとれた海岸づくりを実現するためには、離岸堤などの海岸保全施設が周辺環境に及ぼす影響を把握・予測し、今後の管理計画・新規施設計画策定の際の基礎情報とすることが重要です。
    本業務では、駿河・蒲原海岸における生物の生息・生育環境の現況および海岸保全施設による周辺環境への影響を把握するための調査を行いました。海浜部から離岸堤周辺までを対象に、底質、水中状況、付着生物、底生生物、魚介類の調査を行い、物理環境や生物の生息状況の経年変化から、有脚式離岸堤が周辺環境に及ぼす影響や効果を評価しました。また、今後のモニタリング調査の方針と計画も検討しました。
    さらに、5年に1回実施される海辺の生物国勢調査として、駿河海岸の基盤環境(海浜地形・水質・底質・漂着物)や、植物、鳥類、昆虫類、底生生物、魚類の調査を行い、砂浜における生物の基礎情報を収集し、調査結果を海岸環境情報図にとりまとめました。

  • 平成28年度 駿河蒲原海岸海辺現地調査(魚介類)業務
    左上:駿河海岸の有脚式離岸堤
    右上:有脚式離岸堤に生息するイセエビ
    左下:海辺の生物国勢調査実施状況
    右下:海浜に生息するナンヨウスナガニ
事業区分 環境コンサルタント事業
分野 自然環境の保全・再生・創造
実施事項 海岸域生物環境調査
発注者 国土交通省中部地方整備局静岡河川事務所
実施年度 2016
位置 静岡県
キーワード 海岸環境調査、海域生態系調査、海辺の生物国勢調査、環境情報図、海岸保全施設
表彰 局長表彰(個人)、事務所表彰(会社)
environmental

関連サービス