【新聞記事】27年12月期に売上268億/海洋・脱炭素分野に注力/いであ新中計
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いであは、2025年12月期を初年度とする第6次中期経営計画を公表した。海洋調査の技術力向上と、水中ロボティクス技術を掛け合わせた事業を拡大するほか、環境関係分野での企業向けコンサルティングサービスのさらなる展開に注力する。計画最終年となる27年12月期の数値目標は、連結売上高268億円、営業利益率12.0%程度とした。
新中計期間の重点事業の成長目標は、環境コンサルタントが24年12月期に対して10.1%増の164億円、建設コンサルタントが7.0%増の76億円、情報システムが18.6%増の7億円とした。海外事業は3億円から6億8000万円に伸ばす。
海洋調査事業では、海洋エネルギー・鉱物資源開発やブルーカーボン、環境保全などの社会的ニーズを見込み継続的な拡大を目指す。
具体的には、自社開発のAUV(自律型無人潜水機)「YOUZAN(ようざん)」などを活用したコバルトリッチクラスト、メタンハイドレート、レアアースの資源開発計画に伴う鉱物資源調査や深海生態系調査といった環境モニタリング、環境影響評価、賦存量把握調査の受注に注力する。
AUVに関しては、開発設計・製作、調査・運用、メンテナンス、コンサルティングのワンストップサービス化のほか、浮体式洋上風力発電事業の拡大に向け、AUVによる保守点検サービスの展開に力を入れる。
2月28日に開いた24年12月期決算説明会で、田畑彰久社長は「建設コンサルタント分野では、流域治水や防災・減災、国土強靱化に対応していく。環境分野では、土壌汚染や水素・アンモニアなどの新エネルギー利用に関するリスク評価、PFAS(有機フッ素化合物)の分析や健康リスク評価などにも着目して事業を展開したい。成長を継続していくために積極的にチャレンジしていく」と語った。