【新聞記事】次代を開く-建設コンサル/いであ・田畑彰久社長
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2022年12月期は市場環境が堅調で、国内外で売り上げが伸びた。3カ年の中期経営計画の初年度で最終年の目標を達成できた。今期も堅調と見ているが、生産体制が厳しいので売り上げは微増にとどめ、技術開発や次の戦略に取り組む。防災・減災や国土強靱化、インフラ老朽化に加え、外洋の環境調査や海底資源開発に伴う環境・生態系調査を伸ばしたい。
環境省が進める「生物多様性のための30by30アライアンス」に参加しており、達成に向け森林・海洋・里山などの環境保全のコンサルティングを推進する。民間企業に対するTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に沿った情報開示支援サービスにも注力している。こうした取り組みにより、5年後くらいをめどに民間比率を2割程度まで引き上げたい。
生命科学分野は遺伝子解析と人の健康に関する化学物質のリスク評価が大きな柱になる。応用生命科学研究センターが4月に竣工する。研究を加速したい。
優秀な人材の確保が大きな課題だ。学生に当社の魅力を伝えていく。テレワークや時間休制度の導入、健康経営の推進などにより、働きやすい環境整備を進めている。
常に変化できるビジネスモデルを構築していくことが重要だ。現代はさまざまな要素が複雑に絡み合っている。得意とする環境分野を強みにしながら総合力を発揮し、社会課題を解決していく。