【新聞記事】いであ/がん診断技術/中計期間中に実用化/新施設が4月竣工
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いであは、健康・生命科学分野の事業展開を加速する。環境創造研究所(静岡県焼津市)内に建設中の応用生命科学研究センターが4月に竣工予定。「マイクロRNA」(タンパク質を作り出さない小さなリボ核酸)を利用したがん診断技術の研究開発を推進。2022年に始まった3カ年中期経営計画の期間中の実用化を目指す。環境DNAを含めた健康・生命科学分野の売り上げは現在は20億円規模だが、がん診断技術が実用化できれば大きく伸びるとみている。
田畑彰久社長が1日に東京都内で開いた22年12月期の決算説明会で、今後の経営方針を明らかにした。田畑社長は「応用生命科学研究センターに生体試料分析専用の実験施設を増設する計画だ。がん診断技術が実用化できれば、大きく伸ばしていけると思う。何とか中期計画中に実用化したい」と述べた。
水中ロボティクス事業分野では、独自開発したホバリング型AUV(自律型無人潜水機)「YOUZAN」を用いた海洋調査などに注力する。水産資源の把握のほか、レアアースや洋上風力関連などでの活用も見据える。中期計画中に2号機の開発も見据える。