令和３－４年度　那賀川水系流量観測検討業務

本業務では、那賀川水系の流量観測地点において、新たな流量観測手法の高度化を目的として、河川に設置したカメラの映像を用いた流量算出の自動化を行いました。自動化にあたっては、洪水時の映像を基に、本手法による画像解析から求めた流量と従来手法の浮子観測から求めた流量の比較検証を行い、概ね同等の精度を得ることができました。

今回の業務を通して、洪水時でも人手に頼ることなく、安全かつ自動で流量観測を行える技術と、従来手法の浮子観測の課題であった河川水位の上昇からピーク、下降までの一連の流量変化を欠測なく確実に捉える技術を確立できたことが、大きな成果となりました。