バイオ関連分析・創薬支援

二次元電気泳動によって検体中のタンパク質を網羅的に解析します。解析対象は、血液、尿、髄液から生体組織まで幅広くカバーします。また、食品機能性評価、食品微量成分の解析、安全性評価、遺伝子組換え作物のタンパク質発現評価、魚介類の鮮度マーカー探索、食肉中の熟成マーカー探索、有機／非有機栽培のプロファイル解析、低温障害時の代謝解析などあらゆるニーズにお応えします。

電気泳動と抗原抗体反応を組み合わせてタンパク質混合物から特定タンパク質を検出します。分析は、予備試験で最適なシグナル検出条件を設定した後に本試験を行うため、非特異的なシグナルを最小限に抑え、バックグラウンドノイズの少ない結果を得ることができます。シグナル検出は、発色基質および化学発光基質(X線フィルム)に対応します。

MALDI-MS/MS型の高感度質量分析計により、タンパク質、核酸、ポリマーなどの高分子物質の質量を測定します。電気泳動やLCカラムによって分離されたタンパク質を酵素消化して、消化ペプチドやそのフラグメントを質量分析し、NCBI等の登録配列に検索をかけてタンパク質を同定します。配列情報のない生物種でも、マススペクトルから配列を読み取ることができます。リン酸化等の翻訳後修飾も解析します。

遊離アミノ酸分析と総アミノ酸分析の両方に対応します。地下水などの希薄な検体や、実験動物の小組織片（視床下部や下垂体など）など、分析会社によっては対応が難しい検体についても実績があります。低濃度の検体の量が確保できる場合や、生体組織や培養細胞などで検体量が限られる場合などにも可能な限り対応します。

• 遊離アミノ酸分析
  　タンパク質を構成せず、アミノ酸単独分子（単量体、モノマー）の状態で検体中に存在するアミノ酸を定量します。
• 総アミノ酸分析
  　遊離アミノ酸に加えてタンパク質やペプチドを構成するアミノ酸もあわせて定量します。6 N 塩酸で24時間加水分解を行うため、一部分析できないアミノ酸があります。
  

実験動物組織の場合、瀉血状態によって変動する可能性がありますので、採取時の血液残存量にご注意ください。同様に培養細胞の場合、培地（及び培地に含まれる血清など）の残量によって結果が大きく変わる場合がありますので、検体の準備前にご相談ください。

生体組織中の金属元素の分析や、元素によっては価数ごとの定量も行います。低濃度の検体の量が確保できる場合や、生体組織や培養細胞などで検体量が限られる場合などにも可能な限り対応いたします。

• 元素によっては、ヒトの手指や容器表面に存在する元素によるバイアスが生じることがありますのでご注意ください。容器が必要であればご用意いたします。
• 実験動物組織の場合、瀉血状態によって変動する可能性がありますので、採取時の血液残存量にご注意ください。同様に培養細胞の場合、培地（及び培地に含まれる血清など）の残量によって結果が大きく変わる場合がありますので、検体の準備前にご相談ください。

医師主導型治験の支援としまして、LC-MSMSを用いた血中の薬効化合物の濃度測定を実施しております。併せて、治験支援機関との連携、検体輸送に関する支援も行います。