仕事と研究で培った知識で
さらなるステップアップを目指す
- 環境化学部門
- 2018年入社 新卒
理工学研究科 総合理工学専攻
仕事と研究で培った知識で
さらなるステップアップを目指す
環境化学部門
2018年入社 新卒
理工学研究科 総合理工学専攻
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周りのサポートが決断の後押しに
働きながら大学院へ通おうと思ったきっかけを教えてください。
学生時代の研究が好きでとても楽しかったので、学業に専念したい思いはありましたが、経済的に困難だったこともあり、働きながら博士課程を取得する選択をしました。私にとって、社会人大学院は未知の世界であり、周りに経験者もおらず大きな不安の中での決断でした。私自身の「怖いもの知らず」という性格もあったかもしれません。家族や当時の指導教官、さらには、まだ就職して日が浅いにもかかわらず、職場の上司や同僚に応援やサポートをしてもらったことが、社会人大学院生となる決断の強い後押しとなりました。
課題解決のスキルを業務で発揮
大学院で学んだことで、業務に変化はありましたか?
大学院では、高分解能な質量分析計などの最先端の化学分析機器を用いて河川水中の農薬とその分解物を分析していました。現在は、環境省の「エコチル調査」の一環として、子どもの健康や成長に影響を与える環境要因の分析を行っています。同じ分析機器を使っていることもあり、大学院で培った知識や経験は現在の業務に十分に活かすことができています。さらに、課題の発見や解決のための実験計画と情報収集、実験の組み立てと実行、実験結果の考察から次のプロセスへ繋げるといったサイクルは、学生時代に経験したことと似ていると感じています。知識のみならず、仮説と検証を繰り返して課題を解決するスキルも身に付けられたことが、仕事をするうえで非常に役立っていると感じています。
※エコチル調査:子どもの健康と環境に関する全国的な疫学調査