株主・投資家の皆様へのごあいさつ

代表取締役会長 田畑 日出男 代表取締役会長 田畑 日出男

株主の皆様には、平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

おかげさまで昨年は、1953年に民間初の気象予報会社として創立70周年、1968年に環境分野のコンサルタントとして再出発して設立55周年を迎えることができました。これもひとえに株主の皆様をはじめ、お客様、多くの関係者の方々からの温かいご支援の賜物と心より感謝申し上げます。

わが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による行動制限が緩和され、社会経済活動の正常化が進んだものの、不安定な世界情勢による資源価格や物価の上昇等により、先行きの不透明な状況が続いています。当社を取り巻く市場環境は、防災・減災、国土強靭化、インフラ老朽化対策、気候変動対策、自然との共生・生物多様性の保全と持続可能な利用、環境リスクの管理等、当社グループの強みを活かせる分野に政府予算が重点配分されたことから、比較的堅調に推移いたしました。

このような状況のなか、当社グループは2022~2024年の第5次中期経営計画において「イノベーションの加速と総合力の結集による事業領域の拡大と経営基盤の強化」をスローガンに掲げ、より強い経営基盤の構築と安定的な成長を目指してきました。その結果、売上高は当初の予想を下回ったものの、営業利益および当期純利益は予想を上回り、目標である営業利益率10%以上、当期純利益率5%以上を達成することができました。当期の期末配当金は、業績および財務状況を勘案し、前期に比べ20円増配し、1株当たり60円の普通配当に創立70周年記念配当5円を加えた65円といたしました。

今期は最終年となる第5次中期経営計画をさらに推進し、特に8つの重点課題に注力することにより、来期からの第6次中期経営計画への着実な道筋をつけ、持続的な利益確保と企業価値のさらなる向上を目指してまいります。

社会の価値観やニーズが多様化・高度化するなか、当社グループは人材、技術力、施設・設備、情報等の経営資源を最大限に活用・投入して積極的な技術開発を行い、一歩先を見据えた新たな事業展開と営業展開により社業を発展させ、安全・安心で快適な社会の持続的発展と健全で恵み豊かな環境の保全と継承を支える総合コンサルタントとしての社会的な使命を果たしてまいります。

株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。

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